招き猫のおかたづけ日誌

遺品整理と不用品回収の違いを知っていますか?

お葬儀が終わると、書類の手続きなど現実的な問題が一気に浮上します。遺品整理もそういった現実的問題の一つです。

故人の性格にもよりますが、どれだけ身辺の整理が得意な方であったとしても、それなりの量の品々が残されます。

それらをどう扱うべきかの問題を解決するには、どうしたらよいのでしょうか?

遺品整理とは何なのかを考えながら、残された品々の扱いについて丁寧にみていきましょう。

 

この記事の目次

1、遺族が集まる機会を活用する

2、遺品整理を急ぐ場合

3、遺言書の確認

 

 

1、遺品整理とは?

遺品整理を始めるには、まず故人の家や部屋、これまでは立ち入ることのなかった領域に入ることから始まります。

同居していない家族にとっては、未知の領域であることは間違いないでしょう。

しかしながら、同居していた家族にとっても、故人のプライベートな領域での作業はデリケートな問題といえます。

故人の持っていた品々を思い浮かべつつ、遺品を分類して考えてみましょう。

現金や預金通帳はもちろんですが、証券類、金、宝石類などの換金性の高い品々は、金銭的価値がある物といってよいでしょう。

比べて、故人のお気に入りの品々や、趣味で集めていた物なども、故人にとっては大変価値のあるものです。

他の人から見ると大して価値のないものであっても、故人にとってはとても価値のあるものだったかもしれません。

例えば宝石類など、いつも身に着けていた結婚指輪や、アクセサリーの中には、それ自体に金銭的な価値がありますし、故人にとっても思い入れのあるもの。そして、それを贈った人にとっても特別な価値のあるものです。

以上のように、「価値」の基準は様々です。

故人の気持ち、遺族の気持ちに配慮しながら、残された品々に意味を持たせて、丁寧に分別しながら整理していく。

これが遺品を整理するということです。

 

 

2、不用品回収とは?

遺品整理に対して不用品回収は、不必要と判断したものをまとめて処分する作業のこと。

金銭的な価値がある物を不用品として処分することがないよう注意は払いますが、遺品整理とは全く異なる作業です。

遺品を整理して、最終的に処分すると判断した物を不用品回収するという流れにはなることも多々あります。

そのため、不用品回収と遺品整理には似ている印象を持ってしまうのかもしれません。

しかしながら、遺品整理と不用品回収は全く違ったものです。

その違いを知り、適切なサービスを利用しつつ、故人が残した品々を整理していきましょう。

 

 

3、遺品を整理する前に遺族の間で必ず確認したい事

葬儀の喪主である、または近くに住んでいる親族であるなど、誰が主体となって整理を進めていくのか遺品整理の全体を指揮する人をきめましょう。

遺品整理という大役を独りでは担い切れないという場合は、2人以上~少人数で相談しながら決める合議制を採用してもよいでしょう。

遺言書の有無も確認しましょう。遺言書があればそれに沿って形見分けを行う必要があります。

遺言書は法的手続きの上で開封するようにしましょう。

遺言という正式な書類ではなく、簡単なメモ書きのように故人の遺志が記されている場合もあります。

メモ書きの存在を知ったら、速やかに近親者で内容を共有してください。

法的拘束力のない形であっても、可能な限り故人の遺志として尊重してあげることが望ましいでしょう。

 

 

体力や気力に余裕がある場合は、遺品整理を自分たちで行うことも可能です。

しかし、遺品一つ一つを丁寧に見ていき、そこから様々な価値を見いだして分けていく作業は、とても根気のいる作業です。

故人の思いをくみ取り、自分たちの思いを重ねながら、遺品の整理をするということは、相当の覚悟と時間が必要でしょう。

プロに依頼した場合は、金銭的価値がある物と不用品とを分けてくれるので、心身に負担がかかる事無く、効率良く整理作業をすすめられます。

納得の形で遺品整理を行うことができれば、お亡くなりになった方も、きっと喜ばれることでしょう。

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